矢本神社鳥居。ただし入口は社殿を挟んだ反対側にあり、境内を迂回する形で鳥居まで細い道がつけられているが、初めて訪れた場合は非常に分かりにくく、鳥居には境内を横切って至ることになるだろう。
矢本神社社殿。柵の里の方角に向かって立つ建つ。
社殿に掛けられている扁額。
手前が拝殿、奥が本殿。
社殿の向かって右に鎮座する磐座。神社の創建は紅葉征伐以後のこととなっているが、このような磐座が存在するのだから、もっとずっと古くから神聖な場所であったのだろう。
境内は結構広く、このような末社群も存在する。
鳥居のあたりからの景色。矢本神社は小高い見晴らしの良い場所に建ち、裾花川を挟んで対岸の荒倉山や柵の里を見渡すことができる。もちろんいかなる強力の持ち主であっても矢先八幡まで矢を放つことはできないであろうが、荒倉山のどこかにいる敵の位置を見定めて陣を敷くには格好の場所である。
景色の拡大写真。写真左下、斜め左上から右下に向かって裾花川が谷を形成している。その少し上、写真左端中央よりやや下に集落があるが、このあたりが十二社のあるあたりだと思われる。その右上、写真中央から右端向かって集落が雲のようにたなびいているが、これが柵の里だろう。矢先八幡や鬼の塚はこの集落の左端と左下の集落を結ぶ山中にあると思われる。集落の背後には、荒倉山がそびえ立っている。一際高い右端の山の山中あたりに、紅葉の岩屋があるのであろう。
矢本神社から荒倉山の南を望む。少し分かりにくいが、写真中央の山の切れ目の向こうに、雪をかぶった北アルプスの山並みを見ることが出来る。
ぐっと引いて景色全体を俯瞰するとこのような感じになる。写真中央よりやや上に荒倉山塊が連なり、その左端の山の切れ目に北アルプス。北アルプスの方角から右下に向かって裾花川が谷を刻んでいる。
鳥居の向かって右側にある砂地に囲まれた苔むした岩。維茂が弓を引いた際に踏ん張ったという「足跡石」が境内にあるらしいが、これがそれであろう。ここからなら矢先八幡まで遮蔽物は何もない。|
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矢本神社の場所は左の地図の通り。 |